
Concept
恵日記
「記憶を喚起する」
それが、ふたりの好きなモノコト――
文学作品や日常の何気ない瞬間を写真に残すことの背景にありました。
文字や写真を残すことで、そのときの会話や気持ちを呼び起こすことを
大切にされてきたおふたり。
最初のお打ち合わせでも、
新婦様から「この資料、写真に撮ってもいいですか?」と
ご相談いただく場面がありました。
その行動の背景にも、打ち合わせで話したことや、
そのときの気持ちを後から思い出したいという想いが込められていました。
おふたりにお贈りしたコンセプトは『恵日記』。
記憶は時の経過とともに曖昧になっていくものですが、
おふたりはいつの日か思い出の1ページをめくるその時のために、
文字や写真として記憶をカタチにすることを大切にしてこられました。
その日の出来事を文字とイラストで残す「絵日記」。
その「絵」の部分に、宝物や大切なものを意味する
「圭」と「心」から成る「恵」の字をあて、
おふたりの宝物のような思い出や記憶が、
日記を見返したときに鮮やかに生き返るように……という願いを込めて、
『恵日記』と表現しました。



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【チェキ】
会場入り口に設えた羊毛の壁を、白紙のノートに見立てました。
ゲストの皆様には、1人ずつチェキでの撮影と寄せ書きをしていただき、
そのチェキをクリップで壁に吊るしていただきました。
真っ白なノートのような壁にチェキが一枚ずつ飾られていくことで、
空間全体が、まるで日記の1ページのように彩られていきました。 -
【新郎新婦がお出迎え~ふたりらしい感謝の届け方~】
挙式前の迎賓は、新郎新婦様がゲストを
お出迎えするスタイルで行いました。
その背景には、「ゲスト一人ひとりに、
直接感謝の気持ちを言葉で伝えたい」という、おふたりの強い想いがありました。
挙式で使用するスイッチングレターやリングBOXなどの
セレモニーアイテムを手渡しながらゲストを迎えるおふたり。
「来てくれてありがとう!」と
涙を浮かべながら一人ひとりに言葉を届ける姿が、とても印象的でした。 -
【恵日記】
ウェルカムグッズのひとつとして展示された「恵日記」。
おふたりにお贈りしたこの日記は、
結婚式当日の“結果”だけでなく、
そこに至るまでの“過程”も大切にしてほしいという想いから生まれました。
そのため、お打ち合わせのたびに、
おふたりには日記を綴ってきていただきました。
当日は、その日記をゲストの皆様にもご覧いただきました。
普段はなかなか伝わりづらいおふたりの想いや、
結婚式がどのようにカタチづくられてきたのかという背景を
知っていただくきっかけとなりました。
そして結びの時間には、新郎新婦様とゲストの皆様全員に
「日記」を書いていただく時間を。
おふたりの結婚式で見たもの、感じたことは人それぞれだからこそ、
あえてテーマは設けませんでした。
お隣の方と今日を振り返りながら書く人、黙々とペンを走らせる人…。
その内容も、今日の感想やおふたりへのメッセージ、
好きなキャラクターのイラストまで、自由な表現に溢れた日記となりました。
集まった日記は、最後に新郎新婦おふたりの手によって、
一枚一枚丁寧にブックに綴じていただきました。
「どんなことが書いてあるのかな」と話しながら綴る姿もまた、
印象的なひとときでした。
完成した『恵日記』は、いつかふたりがページを開いたとき、
大切な人たちとの記憶を鮮やかに呼び起こし、心の糧となることを願っています。
From
好川 智久
Tomohisa Yoshikawa
Editor & Director
- [出身]奈良県橿原市
- [好きなモノコト]
推し活(中川翔子さん・WE3M)、ポケモン、焼肉
“なんで結婚式をしようと思ったんだろう?”
シンプルだけれど意外と難しいこの答えを一緒に見つけるところから全てが始まります
過去をふり返って、未来を想像する特別なこのタイミングに私が関わることができたら幸せです
ふたりにしかないその答え、大事にしたい想いや人のこと…
心の中にある声をぜひ聞かせてください
